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EAT LAUGH LOVE

エッセイ・食べて笑って4「キッズレッスン・野菜レンジャー」

約3分
エッセイ・食べて笑って4「キッズレッスン・野菜レンジャー」

我が家の息子たちは、幼少期、本当に野菜を食べてくれませんでした。なんとか食べてくれるのは、じゃがいも、さつま芋、カボチャくらいで、緑黄色野菜なんかは全滅。なんとか食べさせようとやっき⁉になっていた時期もありました。

 

慣れない子育てと家事をワンオペでするのは、だだでさえ疲労困憊の日々です。そんな中、頑張って時間をかけて手間暇かけて作った野菜料理に手をつけない息子たち。(そのうち、旅先で豚さんが大量にトラックに載せられて、運ばれていく姿を見た長男は、「豚さんが可哀そう」と2年近くお肉も食べなくなりました!)もう、きぃーっ!て感じです。

 

そんな中出会った本が、「子供が野菜嫌いで何が悪い」間違いだらけの食育ブーム(幕内秀夫)です。この本の素晴らしいところは、子供がなぜ、ピーマンを嫌うのか?にはちゃんと理由があること。嫌いなものは嫌いでもよいということ。無理に食べさせなくてもよいということ。それよりも大事なことを忘れていませんか?―が書かれていて、肩の荷がすーっと下りた記憶があります。(ご興味のある方はぜひ、幕内先生の御本のご一読をお勧めします!目からうろこですよ)

そっか、無理に食べさせなくてもいいのか。それなら、「初めて食べてみた!」という体験を一緒にしよう!と。今は無理でも、幼少期に食べたものは、きっと体が、舌が記憶しているだろうから、もしかしたら、大きくなった時に大好きになってくれるかもしれない―

そんな思いで、「野菜レンジャー」教室を開くことにしました。大嫌いな野菜を、レンジャーになって、みんなの体に取り込んでしまおう!そしたら、お野菜さんが体の中で変身して、すごいパワーをくれるんだよ!と伝えて。(笑)

子どもたちと一緒に、旬のお野菜を使った料理を作る教室です。嫌いな野菜を、実際に触って、皮をむいて、刻んで。とにかく楽しい!と思ってもらうこと。お友達と一緒に食べるのは美味しい!と思ってもらうこと。

ごぼうの素揚げチップス、焼きパプリカのサンドイッチ、茄子のカレーミートソース

みんなで食べると、ぱくぱく食べてくれます。本当にそんな素直な子供たちの姿は可愛いものです。

野菜本来の味―が美味しいと思えるようになるには時間がかかるかもしれないけど、それでいいと思っています。いつか成長したときに、大嫌いな野菜が大好きに変化してくれますように。

About The Writer

堀池 美由紀
「ル・コルドン・ブルー」ロンドン校を主席卒業。

海外の料理を、日本の食卓に落とし込んで、近所のスーパーで手に入る食材でアレンジして再現するのが得意。「普通の主婦が誰でも再現出来る味」をモットーに、美しい盛り付けやシンプルなレシピには定評がある。
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