
子供の頃、母が1年ほど入院したときは、父がお弁当を代わりに作ってくれていました。開けると、お弁当の中身は見事に茶色!
ミニトマトやブロッコリーといった目に鮮やかな色彩はなく、揚げ物や、卵焼き、お煮しめ…といったものが中心だった気がします。母が退院してきて作ってくれたお弁当が目に鮮やかだったこと!衝撃的に覚えています。
それでも、毎日仕事しながら作ってくれていた父にはその時も今も、感謝しかありません。
我が家の子供たちは幼稚園から、小学生の現在も毎日お弁当です。お野菜があまり好きな子供たちではないので、入れられる野菜は限られていますが、赤・緑・黄色はなるべく入れるようにしています。赤は食欲をそそる色ですし、緑、黄色が入ると、彩りが鮮やかで、あまりたいしたものを入れなくても!?見栄えのするお弁当になるからです。
インスタが日々の生活に浸透する今。彩りも豊かに、素晴らしいお弁当が毎日見ることが出来ます。お母さんたち、すっごいなあ!と感嘆です。私のお弁当は、キャラ弁でもないし、懐石お弁当のように凝ったものでもありませんが、「ちゃんと食べておっきくなるんだぞ!」という願いだけは毎朝込めて作っています。
ちょうど、父も、茶色いお弁当を作りながら、同じ思いでいてくれただろうと想像しながら。「ママ~おべんとう、ぴかりんこだよ~!」という笑顔と元気な声を聞くのが、私の日々のご褒美です。