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エッセイ・食べて笑って9・犬のルーク

約 3 分
エッセイ・食べて笑って9・犬のルーク

ある日突然。我が家に犬がやってきました。長男は物心ついた時から、犬が欲しくて欲しくて、毎年サンタさんにお願いしていました。料理教室を自宅でしているし、無理よね、と内心思って諦めてもらっていました。

きっかけは箱根で出かけた犬のふれあいランド。パーク内の犬を抱っこできるのですが、長男3時間居座って、ワンちゃんを抱き続けました。その姿の必死さに、夫婦ともに考えさせられました。そして続いた長男とパパのインフルエンザ。薬ですぐに熱が収まって元気になった二人。暇に任せて、やおら、ネットで犬を検索。そして近所で、生後半年を過ぎた売れ残りの、ミニチュアシュナウザーを、「ちょっと見てくるだけ」と出かけて行ったら、もう止まらない。

売れ残りというのも、またなんだか心に引っかかる。抱いてみると、切ない泣き声とも、ため息ともつかない声を出す。見上げる不安げな黒目と目が合うともう止まらない。

というわけで、やってきた犬のルーク。私の、料理教室問題どうする??を吹き飛ばしてくれる超・優秀お利口犬でした。お教室の間は、二階の吹き抜け廊下から、顔を出して、みんなにしっぽを振ってこんにちは。あとは、おとなしく寝ていてくれます。1歳になるまでした悪さは三つだけ。一つ目は、次男が作ったガンダムのプラモデルをかみ砕いて食べてしまったこと。二つ目はタッパーウエアをかみ砕いたこと。三つめはゴキブリ駆除の薬を食べたこと。

一つ目は、翌朝、お通じの時に、赤や青の鮮やかな破片が混ざったものを出して、終了。三つ目の時は、さすがに焦り獣医さんに相談しましたが、気づいた時に、時間が経過していてケロリとしているので、大丈夫でしょう、の言葉通り、大事には至らずほっ。

何よりも、犬を待ち望んでいた長男にとっては、まるで恋人が家に来たかのよう。ルークの可愛さはたまらないようです。飼うときに約束した、朝のお散歩も、短い時間ではありますが、きちんと行ってくれます。家族全員にとっても、帰宅すると、大きなお尻をプリプリ全体で振って、出迎えてくれるルークの存在は、もうなくてはならない存在となっています。

(そう、ルークは標準ミニチュアシュナウザーの二倍の体重、10キロあります!)

性格は、至って温厚。どんな犬とも仲良く出来て、怒られたら、さっと身をひるがえしてしつこくしません。無駄吠えもなし。宅配業者さんと、お隣の老夫婦にだけは、いつまでたっても、吠えますが

黒目がちの澄んだ目でじっと見つめてくるのが癖です。我が家に来るお客様で、ルークを撫でていて自然と涙があふれてきた方はおひとりではありません。こちらにすっと寄り添ってくれる姿は、まさに癒しそのもの。きっと前世はものすごく、人徳のある僧侶だったに違いないと話しています。

「犬格を決める大会」があったら間違いなく一等をとることまちがいなしの、ルーク。これからも、我が家の大事な癒し犬として、子供たちと一緒に成長していくのが楽しみです。

About The Writer

堀池 美由紀
「ル・コルドン・ブルー」ロンドン校を主席卒業。

海外の料理を、日本の食卓に落とし込んで、近所のスーパーで手に入る食材でアレンジして再現するのが得意。「普通の主婦が誰でも再現出来る味」をモットーに、美しい盛り付けやシンプルなレシピには定評がある。
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